体育の時間

●校庭の桜の木もようやく、満開です。ここ北国でもようやく春が訪れました。学校には、やはり桜の樹ですね。訓練校では月に一度は体育の時間があります。バレーコートが2面取れる広さの体育館で、授業がありました。ジャージ着用です。ワタシは、前に大怪我(左腕骨折)した際に、担当医からリハビリをさかんにすすめられまして、NIKEのニューモデルを購入したのです。少し、大きめだったので、まるで柄の悪いチーマーのようでした。

運動のために身体を動かすことは、久しぶりの体験です。準備運動だけでも、ウキウキしてきます。種目は、ミニバレー。大きな柔らかいボールを使い、4人制で試合をするわけですが、まあ老人会での定番でスポーツというより、むしろお遊びに近い。ワタシの母(78歳)も現役なんですね。でも、ワー、ワーとキャア、キャア言い合いながら大いに汗をかきました。満足。でも、翌日はひどい筋肉痛でした。

ワシは坊主か?

●いつもは、朝5時に起きて昨晩演習したところにざざぁーっと目を通します。そいでもって身だしなみが10分くらいでしょうか。朝食は6時50分頃です。ものすごく”しっかり”と食べます。7時半からは、NHKの朝の連ドラを見ています。出演者には?ですが、あの宮沢賢治が愛してやまなかった美しい岩手の風景が挿入されるのが嬉しいですね。そして、8時頃に登校。車で5分。授業は9時からなのですが講義の概要を予習がてらチェックしてます。

学生の頃は、遅刻の常習犯だったのですが、会社勤めをするようになってからは、始業の20〜30分前に出かける癖がつきました。まだ、ペーペーの頃、『キミは新入社員なのだから、皆より早く出社するように!』と当時の上司に言われたことを引き摺っていますね。学校は4時半に終ります。

5時半ごろまでに夕食を終え、その後9時半頃までお勉強です。試験になればもっと遅くなるかしら?勉強しても内容がついて行きません。記憶力、集中力とともに理解、読解力もかなり落ちていますね。そして、10時過ぎに就寝という、まるで苦行僧のような日々なのです。お気づきかとは思いますが、数字を多く使っています。

指がつりそうである?

●この日記はブラインドでエッチラ、オッチラと手間をかけて書いています。時間がかかってしょうがないのです。あろうことか、英数字まで打てなければならない。アルファベットの上の数字は全角英数字ではないの?1234567890(ここまで打つのにたいそうな時間がかかったぜ!)ほらほら、全角じゃないの!もう薬指と小指があらぬ方向に伸びきってしまい、指がつりそうなんですね。

今日は電卓もブラインド。10問中正解は3問と言うていたらく。ああ、情けない。若い人は速いのよねえ。簿記は損益計算書貸借対照表の初期。『これをあっちへやって、これをこちらへ持って来て...』と思わず声をだしていたようで隣の席のヤンガーガールならぬヤンキーガールに笑われてしまいました。

あの方のお言葉

●齢(よわい)53歳にして退職するというのは、やはり違うのだろうなあ。間違っているといわれてもしょうがない。まあ、世間一般では、ヘッドハンティングの後の大幅な年収アップかさもなくば、老後の憂いなく悠々自適の老年(いや、今は熟年と言うそうですが)ライフを心の赴くままに楽しむと言う構図が見えてきそうですが、いやはや、申し訳ありませぬ!なにしろ、”行き当たりバッタリ”で”その場シノギ”の恥多き人生でありまして、もう衝動的に辞めてしまいました。

かのジョフ・マルダーは、自身の生活のためミュージシャン生活を一時的にリタイアしていました。そして、近年シーンに復帰したのですが、彼はリタイア中は有能なるコンピューターの技術者でもありました。いわゆる、”斯界のエグゼ”。そんな、彼が復帰の際に言った言葉があります。『もう、娘も大きくなり学費の心配もなくなった。そこで、もう一度、ヒッピーに戻ってみよう!と思ったワケなんだ』

あまりにも、カッコよすぎるセリフではありませんか!ま、ワタシも気分はそーなのですが。どうも取り巻く状況と自身の立ち位置がちがいますね。

身だしなみを考える

●なにせ28人中に22名も女性がいると言う環境は経験したことがありません。前の職場は動物・家畜がお相手でしたし、『CABIN一箱!』でその日の会話が成立してしまう?ことがありました。今回は、風邪をひきマスクで通おうものなら、『あら!尾城さん風邪ですか?』、『今頃の風邪はタチが悪いんですよ!気をつけてくださいね!』なんぞと暖かい声が教室にコダマします。

そう、身だしなみに気を付けねば!それとにこやかな応対です。さっそくに電動シェーバーを購入しました。ワタシは元来かみそり負けする体質で、敏感なお肌?流行の水洗いも可能な3枚刃にしてみました。百均でヘアークリームも買ったし、お洒落はバッチリ。当たり前の事務服のような作業服が残念ですが、暑いときは脱いでも良いそう。お気に入りのユニクロのポロでコーディネートしてみようかしら?

前述の答えとして、『ははっ!知恵熱です。ちょっとコジらせちゃって!』と言ったら、大受けでありました。ナニ?オレっていけてる?すごく嬉しい。

複雑?簿記か

●ああ、四苦八苦であります。つまるところ、簿記とは商品取引において『いかに数字を理論的に整合させるか!』に尽きるのではありますまいか?そのための難解極まる(今の所そうとしか思えないのだけど)勘定科目と言う名の語句でありますが、もうこれは『(勘定)科目は暗号だと思ってください!』と言う担当教諭の教えに従うしかありませんです。でも、コレをあっちへ持って行って、コレをこちらへ持って行くとアララ不思議!最後にはバッチリ合うのです。数字を合わせるための、”遠大な一回り”それが複式簿記ですね。

元々は、イタリアのヴェニスの商人の発案で、本邦に伝えたのはあの福沢諭吉だそうです。しかしながら、近江商人の正統とも言うべき石田三成増田長盛らの関が原の経済官僚たちはこの頃すでに複式簿記の概念と同じうする帳簿をつけていたらしい。ここいらをどなたか言及していただけないものか!?

同級生は狙撃手(スナイパー)

●『ライフルを撃つ時は、下(銃床)をしっかりと固定しなければいけない!』自動車整備科の若い人たちを前に北中さん(仮名)は訥々と語っていました。今日の喫煙室でのこと。

北中さんは旧ロシア国籍の人で40歳くらいかな?最近、日本国籍を取得されたようです。外見は、ほとんど日本人の容貌。純朴そうな東北の農家の方のようです。でも生まれは、サハリンなのですね。丁度、兵役に就いた頃、チェチェン紛争の時だったようです。その時は、対空砲でヘリを撃ち落したと淡々と話していました。射撃に秀でていたそうで、狙撃手という選択もあったらしい。

『日本は平和だよ。勉強しようと思えばいつでもできるのだから。ありがたいよねえ!』と話しているそう。自動車整備科の若い人たち(ヤンキー度高し)は、みんなでまだ日本語が上手く話せなく、授業中はロシア語の辞書を手ばなせない北中さんを懸命にバックアップしています。